★190617不定期・不揃い・気まぐれ便 

 「臨床住居学」と「国民住宅保険」

 「臨床」は、もともとは医療の分野で使われている言葉です。それを建築の分野に当てはめてみたらという発想です。

 住宅を設計した後、その建築主と長くお付き合いをさせていただくことは、設計者にとっては大変うれしいことです。そうした中から、家族の変化に合わせて、住まい方について一緒に考えていく。建築主と設計者のある意味理想的な関係です。でも、全部がそういった関係を維持できるわけではありません。特段に親しい友人ということでもなければ、どちらが親か子かはともかくとして、引き渡しの時点でいったんは親離れ・子離れをすることも必要かと思います。

 一方、私が建築相談会で相談員になった時や、何かしらの調査でお住まいにお邪魔した時に、住まいのリフォームや増改築、あるいは処分などについて誰に相談をしたらいいかわからないということをよく聞かされます。

 住まいや暮らしに関する専門分野は多岐にわたります。でも、それらは別個に対応しているだけで、少なくとも専門分野間での協働というシステムは組み込まれていません。

 それを何とかできないか、と考えていた時に「臨床住居学」を発想したという次第です。

 確かなイメージがあるわけではありませんが、建築主に寄り添うように、つまり伴奏型ですね、そうしたスタンスで住まい手の様々なニーズに対応できる職能や手法は何なのかと思考をめぐらしていました。

 さて、それをプロフェッショナルの仕事にするためにどうしたらいいでしょうか。やはり専門性を持ったプロの業務分野になるので、適正な報酬がないと対応することができません。

 建築主の経済的負担をできるだけ少なくし、対応するプロフェッショナルに適正な報酬を保証する。そんなうまい手立てがあるのだろうか。そんな試練にさらされます。

 そこで考えたのが「国民住宅保険」です。

 私の記憶では30代の後半、つまり西暦でいうと1980年代にこんなことを考えていたようです。これに加入していたら、*割負担で済む。そこからプロフェッショナルに報酬が支払われる。こんな仕組みがあれば、住み手も建築設計者も応分の負担と報酬で成り立つのではないかと考えていたのですね。

 

 

 

★190616不定期・不揃い・気まぐれ便 その2

 時に政治的な話 でもね、普通にしたいことかも

 

 

 難しい話ではありません。そんな方法があるんだという話です。ただしその前に、なぜそう感じたのかをお話ししなければと思った次第です。

 2001年の9月から10月にかけてドイツに3週間滞在ずる機会を得ました。日独青少年指導者セミナーという2国間交流の事業です。ずいぶんと前ですが、その時の話です。

 その年はアメリカの大都市が同時多発テロに襲われました。

https://www.youtube.com/watch?v=ZAYd1jcJENU

 また、高橋尚子さんが9月30日のベルリンマラソンで、当時の世界最高記録を出した時でした。

 その時は私にとって初めてのヨーロッパということもあってか、地理的な感覚が分からないままコペンハーゲン経由で雨の夜フランクフルト空港に到着したと記憶しています。

 何が理由かはわかりませんが、アメリカのアフガンに対する攻撃の様子がテレビや新聞に報道されていました。ドイツ語が全く分からない私にとって、それらは不安を掻き立てる以上の何物でもありませんでした。

 そういった中で、チューリンゲン州議会を訪問したときに印象に残ったことがあります。それは各政党(当時3つの政党がありました。どの政党がどのような政策なのかはよくわかっていません。)が協力して、青少年に対する政治教育を実施しrていることでした。

 面倒くさい話はここではしません。

 そこで行われていたのは「政治は社会参加」です。そしてその上でどの政党を選ぶかは本人の自由ということでした。

 政治って、ごくごく身近なことを考えることなのだと思います。

 わが国では政治活動=政党活動のようですね。

 

 

 

 

  

★190616不定期・不揃い・気まぐれ便

街角の風景

 JR阿佐ヶ谷駅近くのガード下が数年前に再開発(リニューアル)されてできたカフェです。客層もいいせいか、静かだし、何よりもお店の人が程よく客を放っておいてくれます。客席も一定ではなく、へーこんな席もあるんだというように、お客さんがくつろげるようにデザインされています。

 このお店の特徴の一つは、一定のルールがあるようですが、お客さんというか誰かが提供した本が並んでいて、それを勝手に手に取って読んだりすることができることです。

 肩ひじを張らないで出版文化を継承する一つの手立てですね。

 

 阿佐ヶ谷には「ユジク」という小さな映画館があって(近くにラピュタもありますよ)、個性的な番組編成をしているので、時々妻と映画を見に行きます。そんなときの待ち合わせ場所が、このブックカフェです。

 

★190530不定期・不揃い・気まぐれ便

「井の中の蛙」と「茹でガエル」、そして「建築の再定義」

 

 別に天下を取ろうとか、そんな気があるわけではありませんが、「井の中の蛙」のままではいたくありません。でも、それであれば小さな井戸の中で生きていけるかもしれないけれど、「茹でガエル」にはなりたくないと、かなり危機感を持ってそのように考えています。

 「茹でガエル理論」とか言うようですが、環境の変化に対応できないというか、気が付かないでいるうちに茹で上がって死んでしまうことを比喩として言い表したようです。

 私が身を置いている建築設計分野も、今まさにその状態に置かれているような気がしてなりません。

 「今」がどういう状況かと考えると、いろいろな見方があるので一概にいうことはできないかもしれませんが、とりあえず山田流の整理ということでご理解いただけると幸いです。

 

 建築設計分野は、次のようなことに直面しています。ただし順不同です。

 1)人口減少に伴って、建築に対するニーズが変わってきています。

   それは新築という行為から「今あるものを使いこなす」ことへの対応が求めれらているというこ

   とです。

   単なる「リノベーションによる再生」ではありません。

 2)多くの分野がそのようですが、建築生産分野(設計や施工、あるいはメンテナンス分野)でも深 

   刻な人手不足状態です。

 3)IT技術の高度化やAIの進化により、設計や施工の方法が激変します。

     例えばBIMの導入を「まだ早い」とか「高いんでしょ」とか「うちのような小規模事務所では」

   などという言い訳を言っている場合ではありません。

 4)価値観の多様化や、国際交流をはじめとした多文化共生の考え方が共有されていくことと重なる 

   ように、伝統的とか標準的というような家族像が一般化されなくなってきています。

   こんなこと書くとよくないかもしれませんが、伝統的とか標準的にとらえる家族像は、我が国の

   歴史から見るとそんなに古くからあるわけではなさそうです。

 5)我が国においては戦後の、都市は成長し拡大するということを前提に作られた約束事(法律や制 

   度)が存在基盤を失う方向にあります。

 6)SDG'sに代表されるように、国際的に持続可能な社会づくりに取り組んでいかなければならず、 

   建築設計分野も無縁ではいられません。

 7)生活の収入を得る手段が就職先の企業からという1か所依存型から、時間帯や曜日によっては自

   営ないしは様々な社会活動と連携させた事業からの収入という組み合わせ型(ハイ・ブリッド

   型)の選択も可能という社会環境に変容していく。

 8)その他

 こうしたことから考えると、私たちが「普通」に考えてきた「建築」そのものが変わらざるを得ないのではないかと最近思います。それには建築の意味や役割、あるいはその担い手がどういった人であるべきかもふくめた「再定義」が必要ではないかと思うところです。

 

 長くなってしまいました。

 皆様のご意見をお聞かせいただけたら幸いです。

 marukomex.jp@nifty.com

 

追伸) 下の写真は、私が住んでいる団地から採ったイチョウの葉です。それを水でざぶざぶと洗って、ざるで水を切っているところです。

 イチョウの葉ってなかなか乾燥しないんですね。

 数年前に、同じく団地に生えていたドクダミを採取・乾燥させてドクダミ茶として、煮出し方式で仕事場で飲んでいます。

 今年はドクダミの葉を例年以上に採りましたが、合わせてイチョウの葉も採りました。それらを程よくブレンドして(テキトーに混ぜ合わせて)「ドクチョウ茶」として飲んでみようかと企んでいるところです。

 

 

 

 

190530その2

学生時代に読んだ(はずと記憶している)エドワード・ホールの「かくれた次元」を読み返しています。

第1刷が1970年。私が購入したのが1973年1月29日。新宿小田急デパートの中にある三省堂で買ったというメモがありました。

まえがきに下記のような文言があります。

 

「われわれがみな、多くの情報源からのデータに圧倒されている今日の世界では、人々がなぜ自分の専門とする分野においてすら発展に追いついていけないと感じがちなのか、容易に理解することができる。だれでも感じているように、世界ぜんたいとのかかわりが失われているという意識も、しだいに強くなりつつある。このかかわりの喪失の結果、照合の枠組みをオーガナイズして、人間が対応してゆかねばならぬ大量の、しかも急速に変化する情報を統合してゆきやすくする必要が、ますます増大しつつある。」

 

まだ半分ぐらいしか読み進んでいませんが、今呼んでも新鮮というか、約50年前に訳されたこの本に書かれていることが、今だからこそリアルに感じ、受け止めることができるような気がします。

もう少し読み進んだら、不定期・不揃い・気まぐれ便でご報告したいと考えています。

お便りいただけたら幸いです。

ではでは。

marukomex.jp@nifty.com

190530

随分とさぼってしまいましたが、少しだけ心を入れ替えて、つぶやきを続けることにしました。不定期・不揃いの気まぐれ便です。

おいやでない方はよろしくお願いいたします。

24時間リレーマラソンに今年も参加してきました。

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160709サバキャンプレイベントを無事に終えました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。今度は10月29~30日に本イベントを開催します。実行委員を募集中です。ぜひ応募してください。

160629 東京都建築士事務所協会杉並支部の活動報告書を作りました

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八王子南町プロジェクト160627

今日は9:50から3階床・梁、4階柱の配筋検査。晴れるのはいいけど、この時期外での作業は暑くて大変。鉄筋工の皆さま、時々日陰で休んでください。現場が始まったら、みなさんが頼りです。

この現場は、きれいに配筋されているので気持ちよく検査ができます。もちろん合格です。

昨日のお散歩

杉並建築会大会2014年で子ども空間体験をしました。